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2013年8月26日月曜日

大船渡で中尊寺の蓮(ハス)が咲きました

 8月上旬の話ですが、大船渡市の末崎地区で中尊寺の蓮が咲きました。この蓮、元は中尊寺にあった奥州藤原氏4代、藤原泰衡の首桶から発見された古代蓮の種を元に栽培に成功したもの。今では中尊寺蓮として、中尊寺の池や紫波町などのごく1部などで見ることができます。

 この中尊寺蓮は震災に際し、犠牲となった方々の鎮魂や被災地の復興を願って、被災地に株分けされる活動がなされておりました。その一つが大船渡市の末崎で花開いたという事です。

 蓮の花は極楽浄土に咲く花とされておりますが、この移植に関わった及川宗夫さんは「私は被災したこの地区を、この世の極楽浄土にしたい」と言います。津波の被害にあいながらもなお、地域を愛し、その復興を目指し活動する姿にはただただ頭が下がります。

 蓮の花の開花は約4日。もう今年はその姿を見ることはできませんが、復興に向けて地道に努力を続ける現地の方々のように、来年またそのけなげな姿を見せてくれるものと期待しております。





開花した初日の様子。夕方の撮影なのでしぼんできていますが、凛と咲く1輪です。



逆側から。


小中井仮設自治会長であり、碁石地区復興まちづくり協議会会長の大和田が畑の一角を整備して仮植えしています。のちのちは浸水した地区にある沼を復元、整備してそちらへ植える予定だそうです。



直線距離にして1キロと離れていませんが、山田の様相を呈しております。
海すぐそばが山になりやすいリアス式海岸の特徴でしょうか。ここの土地と空気に育てられ、中尊寺蓮は復興に向けて大きく育っております。

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